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行政書士になりたい

ここ数年は資格を取ることがブームになっています。弁護士や医療資格のような、それだけで一生飯が食べていける ようなものから、本当にそんな資格があるのかというようなものまで百花繚乱状態です。

資格を取ろうとする理由も人それぞれでしょうが、一つの会社に一生尽くすという考えが変わってきたことも原因の一つでしょう。
一生懸命働いても必ずしも報われるわけではなく、会社の経営が傾けばいつリストラされるか分からないとなれば資格を取って脱サラ 独立というのは十分人生の選択肢の一つになり得るものでしょう。自分の事務所を構え、自分の思う通りに仕事を していくというのは人生の醍醐味です。

さて行政書士という資格。ここ数年、行政書士試験の受験者は9万人前後で推移しています。ものすごい数です。 しかも平成15年度と17年度の合格率は2%台にまでなっています。一昔前の司法試験並の合格率です。

しかし行政書士試験は、かなり昔のことですが合格率30%程度だったこともあります。つまり簡単な国家資格だったわけです。 その後は10%程度が続き、ここ数年はかなり上下していますが、難関の国家試験といっていい様相を呈しています。また平成18年度から試験内容も変更されました。今後はどのようになっていくのでしょうか。

もっとも私は試験委員でもないし、行政書士の制度に物申せるような地位にもありません。ですから、以下はあくまでも私個人の 考えですので、こんな考えもあるのだなというくらいに読んでいただければ幸いです。

行政書士試験

平成18年度から行政書士試験の内容が変わりました。法律科目が整理され問題数が増えました。そして一般知識として、政治・経済・社会、 情報通信・個人情報保護、文章理解が挙げられています。どうもこの辺りに、行政書士制度の未来を見据えている人たちが目指 している行政書士のあり方らしきものが見えるような気がします。

(試験内容の詳細は次のサイトでご確認ください。 財団法人行政書士 試験研究センター

話がちょっと逸れるのですが、みなさんは行政書士の資格に興味を持つ以前に、行政書士という仕事をどの程度理解していたでしょうか。 私自身は、行政書士という資格は知っていたものの何をする職業なのかよく知りませんでした。
唯一知っていたのは、運転免許試験場の前で「はい、今ならすぐできますよ~」と道行く人に声をかけ、申請書の代書と写真を撮る 仕事をしている人がいるということくらいでした。

そして今現在も行政書士という職業は一般にはあまり理解されているとは言えません。それは職務の範囲が広すぎることも 原因です。広すぎるというのは、逆に言えば決まっていないということであり、どこまでが行政書士の仕事で、どこからが隣接士業の仕事なのか ということが分かりづらいのです。実際、昭和43年に社会保険労務士という制度ができる前までは、社会保険に関する仕事も行政書士が行なえました。

社労士に限らず税理士や司法書士の職務範囲と比べてみてもたしかに似ていますし、重なるところもたくさんあります。しかし書類の作成は できても代理人になれないときがあるということは、なかなか一般の人たちにはすんなり理解してもらえるとは思えません。

ただ、今日これらの職務範囲があるのは、行政書士として自らの仕事を確立すべく行動してきた諸先生方たちの努力の結果であることは 間違いありません。まさに頭が下がる思いですが、それではこれから活躍する行政書士は、今後行政書士という資格をどのような地位に 持って行けるのでしょうか。
その一つの目標が、新試験制度に示されていると思います。

あなたの街の法律家

行政書士という資格は「あなたの街の法律家」であると日本行政書士連合会のホームページに大きく書かれています。しかし行政書士が法律家であるという認識は、まだまだ一般的ではないと私は思います。その一つの原因が、今までの行政書士試験の内容にもあると思います。

平成17年度までの試験は、法律科目の範囲が広く、行政書士の仕事に関係ありそうな法律は何でも入っていました。それは法律の試験と言うより、職務を遂行するにあたって必要な基本的知識の試験といった程度のものでした。それと一般教養というのが今までの試験科目でした。結局のところ、広く浅い法律知識と一般教養というもので、「法律家」としての試験として適切なのだろうかと思う人がいても不思議ではないでしょう。

そのために、新しい試験制度の下では、試験科目として法律科目を整理し、問題数も増やし、受験生に対して、行政書士試験では法律科目の勉強が重要なのだと認識してもらおうとしているのではないでしょうか。法律科目が重要であるという考えがあるとすると、試験内容も例えば司法試験や司法書士のような試験に近づいていくのではないかと推測できるわけです。

以前の試験問題がそういうものであったので、極論してしまえば行政書士は士業の中ではそれほど重要なポジションにはないと認識されていた人も少なからずいるのではないかと思います。そのように見なされた場合、例えば高校だったらどうするでしょうか。

進学校の中ではそれほど有名大学への進学者もいない、まあ悪くはないけど良くもないという程度の高校が一躍全国区の高校に名を連ねようと考えたとしたら・・「ドラゴン桜」というマンガそのままのシチュエーションですが、やはりその高校にしかないものを作り、優秀な教授をそろえ、優秀な生徒を集めるというのが最も近道だと思います。
つまり独自性を出すということが大事なのです。

行政書士にしかできないこと

話を戻して行政書士。はたして独自性のある職業でしょうか。行政書士にしかできない仕事ってなんでしょうか。行政書士に限らず、どの業界のどの職業も最近は規制緩和のおかげで(せいで?)職務範囲が広がっています。それは逆に言えばその職業の人にしかできないことが少なくなっているということです。その流れは多少の見直しはあるかもしれませんが、今後も変わらないでしょう。

とするならば職務範囲に対して垣根を築くという消極的な姿勢でいるのではなく、今後は自らにしかできない職務を積極的に作り出して行こうという姿勢が求められるのです。それが試験科目として新しく登場した「情報通信・個人情報保護」なのだと思います。

政府は今こぞって電子政府化を推進しています。「電子申請」の所でもご紹介しましたが、今の段階ではまだとても普通の人が進んで使える代物ではありません。しかし今後ソフトの使い勝手を良くし、まず行政側の人たちが使い方を勉強し積極的にアピールしていけば、そう遠くない将来もっと電子申請は普及していくはずです。

電子申請は誰にでもできるというのが原則ですが、今後電子政府化が進むとともにますます高度な電子申請も出てくるでしょう。そして一般家庭へのパソコンの普及にも限度があるわけですから、役所へ出かけるより行政書士に頼んだ方が簡単で便利と考える人が増えてくれば、行政書士が関わるべき部分ももっと増えるでしょう。
日本政府だけでなく世界中が進める政治経済のIT化の波にうまく乗ろうというのが今行政書士が目指そうとしている一つの方向性なのではないでしょうか。

自分にしかできないこと

さて話を個人に向けてみましょう。これから行政書士を目指そうという方。行政書士として成功するかどうかということも行政書士全体の話と同じです。
結局自分にしかない独自性をもてるかどうかにかかっていると思います。それは何も仕事の内容だけに限りません。人と同じことをやっていては人を越えることはできません。行政書士の職務範囲の広さを有効に活用し、独自性をアピールできた人が成功できるのだと思います。

行政書士という資格は単なる看板に過ぎません。資格を取って事務所を構えたとしても看板を出して待っているだけでは客は寄ってきません。お客様は自分でやろうと思えばやれる事をわざわざお金を出して行政書士に頼むわけです。それがお客様にとってどういう価値があるのかを把握する必要があります。
そして全国に4万人もいる行政書士の中からお客様に自分を選んでもらうためにしなくてはならないことを常に考える必要があります。

行政書士で独立するのは難しいと言われますが、それはどんな職業でも同じです。結局何の職業かが問題なのではなく、自分は何ができるのかが問われるのです。
行政書士としての成功を目指すだけではなく、行政書士という資格をうまく活かして自らの夢をかなえようという気持ちが大事なのだと思います。

行政書士という職業は今、政治経済の変化とともに変わりつつあります。それにうまく乗って成功できるかどうか試してみるのもやり甲斐のある人生だと思います。

興味のある方は挑戦してみてはどうでしょうか。
成功をお祈りします。

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